焼き物の手作りならではの個体差とは?貫入、釉薬とは?

目次

  1. よくある特徴、個体差も楽しもう。
  2. 形の個体差
  3. 釉薬のムラ
  4. 釉だまり
  5. 鉄粉
  6. 貫入
  7. ピンホール
  8. 風合いとして楽しもう

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|よくある特徴、個体差も楽しもう。

日本では、あるがままの自然の中に美を見出したり、不完全のものはかえって尊ばれるという独特の美学があります。 いくつもの工程を手作業で作られる焼き物には、この考え方に通じる特徴があります。 分かりやすいものだと、手作りの器でよくみられる絵付けなどの文様。 同じ種類として制作される時でも、人の手で描かれるものは、1つ1つ違いが出るので実に表情豊かです。 その趣を楽しむために、あえてかすれや濃淡を出しているデザインもあります。 機械的につくられたものにはない出来栄えは、温かみを感じますね。 2つめは、風合いや素材感。 本来、土の中にはさまざまな有機物が含まれているのですが、大量生産されている器では、徹底的に精製した土を原料とすることが多く、焼き色のムラができないように焼成方法も管理されていることがほとんどです。 つまり、出来上がったものには風合いや色味にほとんど違いが見られません。 しかし、限られた数のみ1つ1つ手仕事で作られる器には、形や大きさ、土の成分、焼き方などによって個体差が出てきます。 例えば、それは「石はぜ」という現象に現れることがあります。 陶器には、素地である土に混じった小さな石が、器を焼いた際に表面に現れ、石のポコッとした丸みや、小さな割れ目として見えることも。 これは、それぞれの陶器が持つ個性的な味わいとしてとらえられています。

|形の個体差

人の手で作られる器の特徴の1つは、同じデザインや形として作られたものでも少しずつ形に違いが出ることです。 通常、器の形を作る際には、ろくろ・手びねり・石膏型を使うという方法があります。 どれも人の手で行うので、歪みや大きさなどそれぞれ微妙に差が出てきます。 さらに、へらなどの道具を使って施される装飾にも違いが現れます。 器を彫ったり削ったりしてデザインを作り出していくため、1つとして同じものが出来上がることはありません。 それは、量産品にはない手作業の痕跡が感じられます。

|釉薬のムラ

釉薬とは、粘土を低温で焼き固めた「素焼き」の器に掛けられるガラス質の薬品です。さまざまな質感や色合いのものがあり、器のデザインに深く関わるので、作家さんが表現手段としてこだわりを持つことが多いものです。 また、水分や汚れが器に染み込むのを防ぐコーティングのような役割もあります。 器に釉薬を施す「施釉」という作業の際に、液体である釉薬は、器の形や掛け方によってムラになる場合があります。 これも手作業ならではの現象であり、器に唯一無二の表情を与えてくれます。

|釉だまり

施釉の工程で、流れた釉薬が器の形によって溜まる部分が出てきます。 溜まった部分は釉薬に厚みが出るので色が濃くなり、これを釉だまりと呼びます。 ガラス質でできた深みのある色彩は大変美しく、メリハリのある濃淡や、美しいグラデーションは見どころとなります。 釉だまりは、器の立体感やその色合いを楽しむために、作品づくりの表現としてもよく使われています。

|鉄粉

  土の中にある鉄分が、器の表面に出てきたときに見られる黒い点を鉄粉といいます。 この粒々とした黒い点は、自然本来がもつ土らしさを感じさせます。 鉄粉は「ほくろ」と呼ばれることもあり、その器独自の個性として鑑賞します。 土の温かみを感じてもらうために、あえて鉄分がある粘土を使う作家さんもいます。 もし見つけた場合には、愛嬌として楽しみましょう。

|貫入

素地と釉薬は、焼成した後、冷えて固まるときに縮みます。 それぞれの収縮率の違いにより、ガラス質である釉薬にヒビが入ることを貫入といいます。 この貫入という現象も、陶芸では魅力としてとらえています。 貫入の入った器は、日常の中で使っていくうちに、ヒビに色が入り込み、味わい深いものに変化していきます。 また、墨入貫入といって、あえて貫入部分に墨を入れ、ヒビを強調するようにデザインとして楽しむこともあります。 経年変化によって、貫入に色をつきにくくするには、器を使う前に「目止め」というお手入れが必要となります。

|ピンホール

窯で焼成する際に、素地に残った有機物や釉薬についたほこりが一緒に焼かれ、その跡が小さな穴になることがあります。 それはピンホールと呼ばれます。 ピンホールは、釉薬を撹拌した時に入った気泡が原因でできることも。 これは、原料や作業工程が徹底的に管理されている場所で作られる器にはほとんどみられない特徴です。 天日干しで乾燥させたり、燃やした時に出る自然の灰が釉薬になるなど、手作りの器だからこそ生まれる表情としてとらえられています。 

|風合いとして楽しもう

日本で作陶している作家さんの器は、和食器の作り方を基本にしていることが多いので、ご紹介した特徴を覚えておくと、器選びをより楽しむことができます。 作家さんの思いと洗練された技術でていねいに作られている器は、まさしく1点ものであり、一期一会が魅力。 どれも機械的に作っている器ではみられない、手仕事の痕跡がいたるところに表れています。 そんな陶器は、ものづくりの臨場感があり、何とも言えない温かみを感じさせてくれる存在。 それぞれの器が持つ色や形の違いは、独自の風合いとして大切にしたいものです。 そして、毎日の生活を共にすることで、器の経年変化を味わうことはとっておきの楽しみとなるに違いありません。 使っていくことで少しずつ器が変わることを「器を育てる」という言い方をすることがありますが、使う人の生活に合わせて「育つ」ように風合いが変化していく器は、どんどん愛着がわいてくるはずです。

 

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