陶器・磁器を長く使うためのお手入れとは?

目次

  1. 陶器・磁器とは?
  2. 買ったらまずやる目止めとは?
  3. 使う前のひと手間でシミ対策
  4. レンジや食洗機、オーブンは?
  5. カビや臭いがつくのを防ぐには?
  6. もしもカビてしまったときは?

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|陶器・磁器とは?

器には大きく分けて、陶器と磁器があります。 陶器は、粘土から作られており「土もの」と呼ばれる器です。 石が原料の磁器に比べて粒子が粗く、焼き上げる温度が低いため、強度はありません。 しかし、土の種類や釉薬によって1つ1つ違った味わいがあり、趣のある風合いが感じられます。 器によっては、陶器か磁器か見分けにくいものがありますが、器の底である高台をチェックしてみてください。 高台がざらざらとした質感のものが陶器です。 繊細な陶器を長持ちさせて楽しむには、お手入れに少しコツがいりますが、手間をかけた分だけ自然と愛着も深まっていきます。

 

|買ったらまずやる目止めとは?

「目止め」とは器のお手入れの基本となるもの。 磁器や、陶器と磁器を混ぜた半磁器にはこのお手入れは不要のものが多いのですが、陶器については目止めが必要となります。 粒子が粗い陶器には、目に見えない小さな穴が無数に存在していて、貫入のヒビは吸水性があります。 そこに食材の汚れやにおいがつくことで、変色やにおい移りの原因に。 予防するには、1番初めに使う前に表面をコーティングし、穴を塞ぐ役割をしてくれる目止めが効果的です。 また、穴が塞がれることによって、ヒビ割れもしにくくもなります。 目止めは、必ずやらなくてはならないものではありませんが、器を長持ちさせたり、買った時の印象を長く楽しむためにも行うことをおすすめします。 目止めの手順としては、軽く洗った器を鍋に入れ、米のとぎ汁を器がかぶるくらいまで注ぎます。 そして15分ほど弱火で煮沸した後、鍋ごとよく冷まし、器を取り出して十分に乾かします。 土ものは衝撃に弱いものが多いので、作業中に傷つけないよう注意しましょう。 また、研ぎ汁がない場合は直接お米を入れるか、小麦粉か片栗粉を大さじ1~2杯ほど入れて使っても目止めの効果があります。 土鍋に関しては、目止めがしっかりされていないと、沸騰しにくくなったり、ヒビやカビの原因にもなるので、使う前にぜひ行いましょう。 また、陶器であっても、釉薬や土の種類、高温で焼き締めているものは目止めが必要なかったり、しない方がよいこともあります。 事前に購入したお店などで確認しておくと安心です。

|使う前のひと手間でシミ対策

陶器は吸水性があり、乾いている状態で料理を盛り付けると、汁気を吸いやすくなるのでシミの原因になります。 対策としては、使う前に流水にさらすなど器に水分を馴染ませて、軽く拭きとってから使うとシミになりにくくなります。 粉引の器は、吸水性が高いので水を含ませただけで、シミのようなものが現れることがありますが、器の芯までしっかり乾かすと消えていきます。

|レンジや食洗機、オーブンは?

陶器は磁器に比べると硬度がなく、ぶつかると欠けやすいので扱う際に注意が必要です。 また、電子レンジにはあたため程度なら使用できるものもありますが、急激な温度変化に弱いので、器を傷めてしまうことも。 長い時間電子レンジにかけないようにしておくと安心です。 オーブンも同様に、陶器には向かないことが多いです。 土鍋は、鍋の底が濡れたままで火にかけたり、高温状態のときに急に冷たい水を入れる、冷たい流しに置くなどしてしまうと、やはり温度変化によりヒビが入ってしまうことがあります。 器によって使い方や注意点が異なる場合があるので、レンジや食器洗浄機、オーブンなどに対応しているか事前に確認しておくことが大切です。

|カビや臭いがつくのを防ぐには?

陶器は、長時間においの強い料理や色の濃い食材を盛り付けておくと、器ににおいや色が移ってしまうことがあります。 ですので、使い終わったらすぐに洗うことがポイント。 洗い方としては、傷がつかないように柔らかなスポンジで洗い、中性洗剤を使ったときにはしっかりとすすぎます。 食洗機で洗う場合には、器と器がぶつかって傷がつかないように気を付けましょう。 洗った後は、カビや臭いを防ぐために忘れずに乾かします。 その際、濡れている器同士が重ならないよう底を上にして、半日~1日程度乾燥させるとかなり水分が抜けます。 陶器は表面が乾いたように見えても水分を含んでいることがあるので、かごや布巾を使って空気が通るような乾かし方を心掛けてください。 できれば風通しの良い場所で乾かすとなお良いでしょう。 粒子が粗い土鍋は、洗剤を吸いやすく、次に使うときに料理の中に洗剤が溶けだしてしまうことも。 なるべく使わずにタワシで洗うようにすると安心。 その後、天日干しで乾燥させることで内側までしっかりと乾き、カビなどを防ぎます。 器を収納する際には、同じ材質や同じ形のものを重ねると、傷がつきにくくなります。 さらに、器と器の間にキッチンペーパーや和紙などを挟むことで、傷がつきにくい上に、器に残っていた微量の水分を吸ってくれます。 風合いを損なわず、器を長く愛用するためにも、それぞれの器に合ったメンテナンスを行いたいものですね。

|もしもカビてしまったときは?

キッチンや食器棚は、湿気が多くなりやすい場所です。 特に梅雨の季節などは、器にカビが生えないように注意が必要となります。 カビは、器の表面に黒い点々がたくさん出てきてしまうような感じで、食品の洗い残しが原因。 カビは、取り除くことは難しいので、何より予防することが大切です。 1番の対策は、やはりしっかりと器を乾燥させることです。 もし、カビが出てきてしまった時には、器を洗って熱湯で消毒します。 それでも取れないときには薄めた漂白剤に浸し、しっかりすすいだあと天日干しで乾燥させます。 陶器は吸水性があるので、カビを取る以外の目的では漂白剤の使用は控えてくださいね。

|最後に

買ってから、使う前に、使った後にとお手入れ大変そうだな......と思われるかもしれませんがとっておきのあなただけの一品と出会えればそのひと手間も楽しい時間になります。皆さんも是非自分だけの「うつわ」を大切につかってください。

 

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