最近ではコーヒースタンドが増えており、気軽に本格的なコーヒーを飲めるようになりました。
中には、コーヒー好きが高じて自宅でもコーヒー豆などにこだわる方もいるでしょう。
コーヒーは、コーヒー豆の種類や挽き方・淹れ方によって味わいが変わります。
さらには、カップによっても味わいが異なるのをご存知でしょうか。
沖縄の伝統工芸品「やちむん」には、素敵なマグカップやコーヒーカップがあります。
やちむんは、鮮やかな青色やドット柄などデザインも豊富です。
この記事では、やちむんの魅力や特徴、そしておすすめのマグカップについてご紹介していきます。
目次
- やちむんのマグカップの魅力や特徴
- やちむんの人気のマグカップ
- 定番ドット柄のやちむんマグカップ
- 沖縄の海を思わせる青が印象的なやちむんマグカップ
- まとめ やちむんのマグカップで沖縄を感じるコーヒータイムを
| やちむんのマグカップの魅力や特徴
やちむんは、沖縄の方言で「焼き物」という意味です。
つまり沖縄で生産されている陶器のことをやちむんと呼びます。
みなさんが思い浮かべるやちむんは、おそらく「壺屋焼」ではないでしょうか。
沖縄好き・やちむん好きの方であれば、その名前を聞いたことがあると思います。
やちむんの大きな特徴は、「ぽってりとした厚みがあること」です。
そのぽってり感と、陶器ならではの温もりが魅力になっています。
沖縄の風土を思わせる、優しい風合いも人気の理由です。
そんなやちむんは、絵付けに関しても沖縄らしいものが多くみられます。
例えば、植物や魚をモチーフにしたものが多いです。
沖縄の海を思わせる鮮やかな青色のやちむんもあります。
最近では、ドット柄(水玉模様)や唐草模様などもメジャーです。
窯元によっては、コーヒー豆柄のマグカップなどもありデザインは多岐にわたります。
いずれにしても、沖縄の自然を思わせるナチュラルな色使いが特徴です。
では、やちむんの定番ともいえる柄をいくつかご紹介していきましょう。
唐草模様
やちむんの中で最もよく見られるのが「唐草模様」です。
蔦のような模様が描かれているものを、見たことがあるのではないでしょうか。
この蔦には、「永遠」や「長寿」、「子孫繁栄」といった意味があるといわれています。
青色で描かれたコバルト唐草や茶色と合わせたゴス唐草、デイゴ唐草、線引唐草など種留意も豊富です。
点打ち
やちむんの伝統的な柄が「点打ち」と呼ばれるものです。
やちむんと聞いてドット柄や水玉柄をイメージされる方も多いと思いますが、それがこの点打ち。
シンプルながら可愛らしいデザインになっており、日常使いもしやすく人気です。
深い青色や茶色、緑色など自然らしい色合いのドット柄が特徴となっています。
いっちん
いっちんも、やちむんの伝統的な技法の一つです。
白化粧という白土を泥状にした液体をスポイトで加飾します。
スポイトで描いた唐草模様などの絵柄が盛り上がってみえる点が特徴です。
素朴な良さがあり、シンプルなものが多いので普段使いしやすい柄となっています。
白いっちんや黄色いっちん、ゴス白いっちんなどカラーバリエーションも豊富です。
線彫り
壺屋焼では、多くの窯元が生産している線彫り(釘彫り)です。
基本的には、魚紋線彫りといって魚がモチーフの絵柄となっています。
魚模様に込められている意味としては、「富・幸福」です。
さらに魚がたくさんの卵を産み育てることから、子孫繁栄の意味もあります。
赤絵
琉球の伝統的な「赤絵」の技術を用いた柄です。
沖縄の県花である「デイゴ」や「ブーゲンビリア」をモチーフにしたものが多くみられます。
鮮やかな赤色に加えて、青色や緑色など華やかな作品も多いです。
飛び鉋
飛び鉋は、工具の刃先を使って柄を付ける技法をいいます。
連続した削り目が特徴的で、繊細な絵柄が魅力的です。
唐草模様に飛び鉋を施した作品もあります。
その他(青刷毛目など)
この他には、青刷毛目や櫛描き、指描きといった技法を用いた絵付けもあります。
刷毛や櫛形の道具を使って、独特の表情を表現した作品です。
指描きは、そのまま指を使って模様を描く技法で、素朴で温かな表情が魅力となっています。
| やちむんの人気のマグカップ
ここからは、やちむんの人気のマグカップをご紹介していきます。
定番の絵柄ごとにご紹介しますので、ぜひご覧ください。
またマグカップの種類に応じて、どういった方におすすめかも掲載しています。
| 定番ドット柄のやちむんマグカップ
最初にご紹介するのは「やちむん 陶眞窯 マグカップ 染付 ドット(ゴスアメ)」です。
こちらはやちむんの窯元「陶眞窯」さんの作品となっています。
やちむんの定番柄ともいえるドット柄のマグカップで、可愛らしい見た目です。
ドット柄と聞くとポップさを感じますが、自然な色合いが落ち着いた雰囲気を演出しています。
ぽってりとした風合いもやちむんらしさがあり、持ち手付きなのでホットコーヒーも安心して飲めるでしょう。
続いてご紹介するのは、「作家 神谷理加子 丸マグ ドッド」です。
大きめのドット柄がポップで可愛らしいマグカップとなっています。
持ちやすさを考慮したデザインになっていて、細かい心配りが嬉しいですね。
丸みのあるフォルムのマグカップでホットコーヒーを飲めば、ホッとすること間違いありません。
やちむんのマグカップは、飲み口が厚めに作られているため口当たりがまろやかです。
コクのあるコーヒーが好きな方には、特におすすめといえます。
また厚みのある陶器は、冷めにくいためホットコーヒーが好きな方にもおすすめです。
お仕事の合間にコーヒーを飲むという方は、こちらのマグカップを選んでみてはいかがでしょうか。
| 沖縄の海を思わせる青が印象的なやちむんマグカップ
「やちむん 陶眞窯 マグカップ 染付 コバルト唐草」のご紹介です。
やちむんの伝統的な唐草模様のマグカップとなっています。
沖縄の海を思わせるようなコバルトブルーの青が鮮やかです。
こちらも厚めの飲み口が、口当たりをまろやかにしてくれます。
次にご紹介するのは「やちむん工房 與那嶺 唐草染付 マグカップ パステルシリーズ(水色)」です。
こちらも、伝統的な唐草模様があしらわれたマグカップとなっています。
明るめの青色を使っており、やちむんとしてはどこか新鮮な表情が特徴です。
いつものコーヒータイムが「島時間」となり、ゆったり楽しめるでしょう。
マグカップは、通常のコーヒーカップと比べると量量が多いのが特徴です。
普段からコーヒーが好きでよく飲む方、大容量で楽しみたい方におすすめします。
またこうした縁が広がったタイプのものは、酸味やコクのあるコーヒー豆がぴったりです。
酸味を楽しみながら、軽やかな飲み口でコーヒーをお楽しみいただけます。
反対に縁がまっすぐのものは、深煎りの苦味・コクを楽しむのに最適です。
| まとめ やちむんのマグカップで沖縄を感じるコーヒータイムを
今回は、やちむんのマグカップの魅力や特徴についてご紹介しました。
これからコーヒーを飲むときは、コーヒー豆の種類や挽き方や淹れ方だけでなく、コーヒーを注ぐカップにもこだわってみてはいかがでしょうか。
やちむんのマグカップは、ぽってりとした厚みのものが多く、飲み口をまろやかにしてくれます。
いつものコーヒーカップとは、また違った味合いのコーヒーを楽しめるでしょう。
また、やちむんらしいドット柄や沖縄の海を思わせる青色のマグカップもあります。
ぜひ沖縄の自然や風を感じながら、素敵なコーヒータイムを過ごしてみてください。
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