日本の伝統工芸品の一つに数えられている有田焼。
その歴史は、400年以上も前に始まったとされています。
現代でも、たくさんの方に愛され続けている焼き物です。
あまり器について詳しくない方でも、有田焼という名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかし、具体的にどういった魅力があるのか分からないという方も多いと思います。
そこで今回ご紹介するのは、有田焼のお皿の魅力やブランドについてです。
有田焼のお皿の魅力を知れば、きっと手にとってみたくなりますよ。
目次
- 有田焼のお皿の魅力
- 歴史とともに生み出された有田焼の種類
- 有田焼のお皿のブランド
- やま平窯
- 有田焼 やま平窯 泡 ラウンドプレート 26㎝ White
- 有田焼 やま平窯 泡 ボウル 18㎝ Black
- 有田焼 やま平窯 泡 デザートボウル Blue
- 金照堂
- 有田焼 金照堂 麟Lin New York Earth ジュエリープレート
- 有田焼 金照堂 麟Lin New York Pearl ジュエリープレート
- まとめ 有田焼のお皿の魅力をぜひその手で触れてみて
| 有田焼のお皿の魅力
有田焼のお皿と聞いて、みなさんはどんなイメージを持つでしょうか。
有田焼には、魅力ともいえる特徴が大きく分けて3つあります。
- なめらかで透き通るような磁器
- 繊細かつ華やかな絵付け
- 一つのお皿を複数の職人で作る
- 伝統と時代に寄り添った幅広いデザイン
まずは、それぞれの有田焼のお皿の魅力・特徴についてみていきましょう。
なめらかで透き通るような磁器
有田焼の魅力といえば、やはりなめらかで透き通るような磁器の質感です。
磁器で作られた有田焼は、とても肌触りがなめらかになっています。
また実際に手に取ってみるとわかりますが、薄くて軽いのも魅力です。
お皿や湯呑みなど日常使いにはもちろんぴったりですが、一つの芸術としても楽しめる焼き物といえるでしょう。
繊細かつ華やかな絵付け
有田焼の大きな特徴は、その繊細かつ華やかな絵付けです。
この絵付けこそ、有田焼最大の魅力といっても過言ではありません。
有田焼には、さまざまな様式があります。
代表的な様式としては、「柿右衛門様式」です。
この柿右衛門様式は、色とりどりの鮮やかな絵付けが施されています。
それも職人さんが一つひとつ丁寧に描いているわけですから、まさに職人技。
つい見とれてしまうほど美しく、有田焼を知るうえでは欠かせません。
一つのお皿を複数の職人で作る
焼き物と聞くと、一つの器を一人の職人さんが作り上げるイメージがあると思います。
しかし有田焼は、一つの器を複数の職人さんが協力し合って作り上げるのです。
この製作過程についても、有田焼ならではの特徴といえるでしょう。
成形・施釉・絵付・焼成など、それぞれの役割を職人さんごとに分担します。
各職人さんがその工程のプロですから、非常に品質の高い器ができあがるというわけです。
有田焼は、約400年という歴史の中で紡いできた伝統も大切にしています。
しかし最近では、伝統技術と近代的なデザインを融合させ、トレンドを取り入れた器もたくさん作っているのが特徴です。
伝統と時代に寄り添った幅広いデザイン
有田焼は、400年以上の歴史と伝統を大切にしながら、その時代にマッチした幅広いデザインを世に生み出しています。
中には、モダンなものや前衛的なデザインの器もあって、そのおしゃれさも大きな魅力です。
一般的な円形のお皿だけでなく四角いお皿もあり、よりモダンな印象を感じさせるものも少なくありません。
また有田焼には、白磁や青磁、染付、色絵、陽刻、瑠璃釉、辰砂など、さまざまな種類があります。
大皿・小皿、深皿、小鉢など、シリーズで販売している有田焼ブランドもあり、シーリズで揃えるのも楽しみ方の一つです。
| 歴史とともに生み出された有田焼の種類
有田焼は、その400年以上の歴史の中でさまざまな様式を生み出します。
現代ではモダンな有田焼もありますが、それまでに少しずつ変化を繰り返してきたのです。
一般的には、以下の3つの様式に分けられます。
- 初期伊万里様式
- 柿右衛門様式
- 鍋島様式
それぞれの特徴について、解説していきましょう。
初期伊万里様式
1610年代〜1650年代の有田焼は、初期伊万里焼と呼ばれていました。
この頃は、どちらかといえば素地が厚く染付のみの素朴な焼き物が多く作られます。
単色使いの素朴な風合いも魅力ではあるのですが、次第にさまざまな色が使われるようになりました。
この頃の有田焼に変化をもたらしたのが「初代酒井田柿右衛門」です。
柿右衛門は、陶磁器専用の絵の具を使って色彩豊かな絵付けを施します。
1640年代〜1660年代の色絵を「初期色絵方式」と呼び、当時では画期的な技術として扱われました。
柿右衛門様式
1670年代に入ると、次第に「柿右衛門様式」が流行り出します。
これまで全面に色を付ける方法が主流でしたが、柿右衛門様式では素地の色を活かすのが特徴です。
現代の感覚で見ても、非常に繊細ながらどこかレトロな可愛らしさを感じます。
色彩豊かなその美しさは、有田焼の大きな魅力といえるでしょう。
鍋島様式
有田焼の鍋島様式は、17世紀後半に生まれた様式です。
贈答品として作られていたこともあり、鍋島様式の製作は藩が管理していました。
1700年前後には、「金襴手様式」も誕生します。
これは、現代でも作られ続けている様式です。
今から300年以上前に技術が現在まで受け継がれているのは、大変すごいことではないでしょうか。
| 有田焼のお皿のブランド
有田焼と一言に言っても、さまざまなブランド・窯元があるのをご存知でしょうか。
有田焼のブランド・窯元によって、お皿のデザインや形はさまざまです。
伝統的なデザインで作り続ける老舗ブランドがあれば、現代的なモダンなお皿を作っている窯元もあります。
ここでは、有田焼のお皿のブランド・窯元をご紹介していきます。
併せて、おすすめのお皿もご紹介していくのでぜひご覧ください。
| やま平窯
有田焼の窯元「やま平窯」さんは、エッグシェルという独自の磁器が特徴です。
何と厚さ1mmという極薄の器にも関わらず、丈夫という点が魅力。
13時間という時間をかけ、1,300℃の高温でじっくりと焼き締めていきます。
絵付けに関しては、比較的シンプルなものが多いです。
やさしくやわらかな風合いで、食卓を素敵に彩ってくれます。
食そのものが楽しくなるのはもちろん、器そのものを楽しめる窯元です。
| 有田焼 やま平窯 泡 ラウンドプレート 26㎝ White
有田焼の窯元、やま平窯さんの「泡シリーズ」です。
白で表現された一皿は、透明感と上品さに溢れています。
またどんな料理とも相性が良く、その時々に合わせて食卓で活躍してくれそうです。
ワンプレートとしてはもちろん、大皿料理としても使える26cmプレートとなっています。
| 有田焼 やま平窯 泡 ボウル 18㎝ Black
有田焼のやま平窯さんが作る泡シリーズのお皿は、非常に美しいものばかりです。
他の白や青、ピンクといったカラーとは異なり、どこかモダンな印象を受けるブラック。
どこか大理石のような、重厚でラグジュアリーな一皿となっています。
深皿としてもお使いいただけるので、煮物などにもぴったりです。
| 有田焼 やま平窯 泡 デザートボウル Blue
やま平窯さん独自の特殊技法によって作られた「泡シリーズ」の一皿です。
独特のニュアンスと淡い青色が、とても可愛らしい雰囲気を醸し出しています。
ゆらゆらときらめく水面を見ているようで、とても美しいデザインです。
小鉢サイズなので、デザート以外にもちょっとした小皿としてもお使いいただけます。
| 金照堂
「金照堂」さんは、創業1961年の有田焼の窯元です。
有田焼の400年以上続く歴史を継承し、現代らしい魅力の器を作っています。
「非日常」をコンセプトにしており、使いやすくも個性的なお皿が魅力です。
中でも有田焼創業400年を記念して作られた「鱗Lin japan」は、モダンな魅力が詰まっています。
これまで積み上げた歴史と伝統に加えて、前衛的なデザインの有田焼を次々に生み出し、世界にも進出している窯元です。
| 有田焼 金照堂 麟Lin New York Earth ジュエリープレート
金照堂が生み出したブランド「鱗Lin japan」の一皿です。
「鱗Lin New York Earth」シリーズの一つで、モダンでアンティークな雰囲気となっています。
見る角度によって、色が変わってみえるカラーリングが大きな魅力です。
ジュエリープレートですが、小皿としてもお使いいただけます。
| 有田焼 金照堂 麟Lin New York Pearl ジュエリープレート
「鱗Lin New York Pearl」シリーズのジュエリープレートです。
幻想的に輝く鱗のような独特なニュアンスが非常に美しく、つい見とれてしまいます。
こちらもモダンな雰囲気によくマッチしそうですが、先ほどのブロンズカラーとはまた違った魅力。
上品で存在感があるので、小皿として食卓に置けば素敵な空間を演出できるでしょう。
| まとめ 有田焼のお皿の魅力をぜひその手で触れてみて
今回は、有田焼のお皿の魅力についてご紹介しました。
有田焼といえば、柿右衛門様式の色絵をイメージする方も多いと思います。
しかし最近では、トレンドを取り入れたモダンなデザインも多いです。
デザインはもちろん形状などもさまざまで、幅広いデザインが有田焼の魅力ともいえるでしょう。
この他にも、有田焼には400年以上の歴史があります。
そうした背景を知ることで、より有田焼の魅力に触れることが可能です。
ぜひ有田焼のお皿を実際に手に取ってみて、その魅力を感じてみてはいかがでしょうか。
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